あなたでしたの?
女性から男性に愛をささげる映画
ん?そんなんあったっけ?
恋愛にまつわる映画は毎年何十本も作成され上映されていますが,おっさんだけにそういう映画が頭に浮かんできません。
その逆は掃いて捨てるほどありますが💦
バレンタインデーとは?
バレンタインとはなんぞや?
たしか世界的,歴史的な文化ではなく,どこぞのお菓子メーカーのキャンペーンに端をなし, 文化として根付いている国はあまりなく,日本がその数少ない国であったような・・・・・。
ググってみました。
キリスト教では, 愛の誓いの日として存在するが,女性から男性というものではないらしいです。
ちなみに女性だけが,男性にチョコレートを贈る習慣は1970年代に日本のお菓子メーカーが 考案したものであることは,間違いないようです。
現在は韓国にも派生している模様。
なんと日本には素晴らしい文化が根付いていると感心してはいけません。
ちゃんと「ホワイトデー」なるものがあるのだから。(^-^;
ちなみにこのホワイトデーも日本特有のものらしいです。(T_T)
街の灯
女性から男性に愛を告白する若しくはプレゼントする映画はあるのでしょうが,どうしても私の頭に浮かんできません。
頭を掻きむしり,浮かんできたのが
チャールズチャップリンの「街の灯」
活動写真,映画の原点の名作なので,知らない人はいないと思います。
報復絶倒!
初めてだと必ず大笑いします。
そして,特筆すべきは誰と観ても楽しめる作品だということです。
言葉の違う外国の方とも💛
子供から大人まで一緒に楽しめます。
サイレントムービーすばらしい!
そんな文化媒体はないですよね?
パントマイムがあるやろ💦
これも純粋な愛の告白ではないのですが, とても感動するシーンでので, ご紹介します。
ストーリー
ヒロインは祖母と二人暮らしの目の見えない可憐な女の子。
生活の糧に花を公園前で売って慎ましく暮らしています。
これに絡んでくるのが喜劇王チャップリン演ずる浮浪者で,二転三転四転五転と目まぐる く騒動が起きるんですが,今回は省略します。
目の見えない彼女は,チャップリンを資産家と思い込んでいます。
彼女の眼は手術さえすれば治る見込みがあります。
それには大金が必要ですが,チャップリンは浮浪者なのでお金とは縁がありません。
1人だけ知り合いの大金持ちがいます。
やっかいな男で,酔っぱらった時だけ彼を親友と思っているが,
毎回,酒がぬけるとチャップリンを覚えていません。
偶然,酔っぱらっている彼と出会えたチャップリンは娘の話をしてお金をもらいます。
けれど,酔いがさめ,記憶がなくなった金持ちから強盗と間違われ,逃げ出すはめに。
警官に追われながらも, なんとか娘にお金を渡すことができました。
このあと, 彼は刑事につかまり監獄へ。
再 会
・・・・・月日は流れ,無実であったことが分かりようやく釈放されたものの,
彼は行くあてもなく,みじめな汚い格好で 街をうろついていました。
一方,手術を受けた娘は目が見えるようになり,
残ったお金でおしゃれな花屋を祖母と経営しています。従業員もひとりいます。
偶然, 彼女とばったり,店先で出会いました。
驚きのため彼の目は彼女にくぎ付けです。
彼は,彼女の目が見えるようになったことを知って本当にうれしそう。
目の見えなかった彼女からすれば,
チャップリンは,ぼろぼろなひとりの浮浪者にしか見えません。
「このひと,私を好きになったのかしら?」
当然,恋愛の感情はありませんが, 悪い気はしません。
一輪の花と小銭を施そうとする彼女から,チャップリンは逃げようとしますが,彼女に引き留められ立ち止まります。
花と小銭をその手に握らせた瞬間
彼女の笑顔がけげんな顔つきに・・・・・?
この間まで目が見えなかったから, 手の感覚は敏感です。
手を握りながら,
「あなたでしたのね?」
「見えるようになったんだね。」嬉しそうにほほ笑むチャップリン。
「はい・・・・・見えます。」
驚き。困惑。待ち焦がれた人との出会い。そしてその正体を知る。
この彼女の表情が絶妙です。
複雑な思いの葛藤。
たぶん,見た方によってハッピーエンドかそうでないか
受けとりかたが違うかもしれません。
名作のひとつの要素ですね。
ここで映画は終わります。余韻を残して「The End」
そんな古い映画です。

いつの時代も花の贈り物はいいですね。
贈る方も受け取る方も晴れやかな気持ちになりますから。

おまけ
どういうわけか,アマゾンプライムも
U-NEXTもやっていません。
なんでだろ?数年前には本屋の本のおまけでもついていたのに・・・・・(T_T)
「もうひとつの街の灯」
おまけです。