つぶやき

人類が初めて月に降り立った日に何をしていた?

 1969年7月20日アポロ11号が人類で初めて 月面に降り立った「月面着陸の日」

この日のことは50数年たった今でも鮮明に覚えている。

アメリカのアームストロング船長が人類で初めて 月面に降り立った。

今思うと,とてもセンセーショナルな人類にとって科学的にも記念すべき日であったのだろう。

 私はそれをテレビで観た。

1969年7月20日

「しんしん,どこに行くんや?

しっかり見とき!大変なことやねんで。」

 大阪下町の印刷工場の2階の部屋の白黒テレビの前に

無理やり座らされ,奇妙なシーンを観ることとなった。

この悶着があったので記憶に残っている。

 たぶん,このことがなかったら月面着陸なんぞ,頭の片隅にも残らなかったろう。

 9歳の小学4年のガキにとっては,それがどういうことか分っていなかった。

 正確に言うと内容は理解しているのではあるが,その世紀的なイベントが

自分の生活にまったく関係することのない絵そらごとのことで,

私にとっては近所の悪ガキと遊びに行くことが最も重要な問題であった。

「そんなん,おれと関係ないやん。」

「あほっ!

これが大変なことやとわからへんのか!?」

 母親は鼻たれガキにわかるはずもないということを,わかっていない。

 白黒の荒いノイズの入った画像の中で,着ぐるみのような宇宙服をまとい,

飛行士がスローモーションのようなしぐさで宇宙船?から降りてくる。

 重力はあるのだろうが,無重力のようなふわふわした感じで月面に降り立った。

テレビのアナウンサーが熱く語っている。

「もう遊びに行ってええ?」

ガキにはなんの感動もなかった。

 この後,大阪で万国博覧会が開催され,親に連れられ何度も足を運んだ。

その目玉の一つとして【月面の石】や宇宙ロケットのポッド(先っぽのカプセルのような船室)が公開されて

何十万人の人がそれを見たさに万博に行った。

 ・・・・・ただの石ころである。

50年たって,月から有用なものが見つかったということも耳にしない。

 ただ,技術の進歩には貢献していて,いまや火星にも手が届いている。

そうして,化学は進歩していくのだろう。

 人工衛星からの地球の画像まで,一般人が見ることができるようになっている。

衛星画像をとおして北朝鮮のミサイル基地まで把握できる。

 それが戦争の抑止力となるか引き金となるかはわからないが・・・。

 

月の上から地球を見る