結論からいうと
できます。
むしろ,おすすめします❤
退去立会いは必要? なし?しないで退去できる?
結論からいうと,できます。
実際に私自身が今年の3月に退去立会いなしに引越ししました。
あとからややこしい話も起きていません。
あなたもすでに引越しを経験されているもしれません。
退去立会いをしたのはいいが,引っ越した後になって管理会社から郵便が届き,
中をみたら敷金の差し引き明細どころか予想外の高額な修繕請求にビックリ。
抗議はしたけど,泣く泣く支払ったなんてことはありませんか?
退去立会いそのものは,悪い取り決めではありません。
ただ,借主のあなたが賃貸物件の退去について知識のないことをいいことに,
高額請求されることがあるのです。
その舞台となるのが引越しする日の退去立会いです。
だから,みなさん嫌なんですね。
そうならないためにも,最低限の簡単な内容はおぼえることをおすすめします。
この記事はそんなあなたに参考になる情報を説明しています。
安く,トラブルなく,気持ちよく引越しするために
読んでいただければ幸いです。
私はこんなひと
数十年にわたる勤務の中で,東京・大阪・名古屋と転居を10回経験。
定年退職後,大阪で第二の人生を楽しむべく新しい会社で働きながら,ブログ,イラストを楽しんでいます。
経験をもとにユーザー目線で引越し記事を作りました。
賃貸業者情報とは本当のところが少し違います。
業者さんはしがらみがあって,書けないのでしょうか?
引越しするときの立会い
引越しするときの立会いは3つあります。
- 引越し搬出立会い ☞ 引越し業者さんを部屋に入れて指図するので必要
- ガス閉栓立会い ☞ 必要(5分) すぐに終わります。
- 賃貸物件解約退去立会い ☞ ?
この記事ではその中でも重要な【賃貸物件解約退去立会い】と 【退去立会いをしない方法】 について説明しています。
賃貸物件の退去立会いとは?
貸した大家側と借りたあなたが一緒に部屋を確認し,点検することをいいます。
借りて何年もたつと,部屋もいろいろと傷んで来ますよね。
その傷んだ各箇所についてどちらが修繕費を負担するのかを確認していきます。
一般的には,次のようになります。
家主の負担分(経年劣化)
◆たたみ
◆壁紙
◆フローリングの傷み
◆冷蔵庫床の凹み,裏側の壁紙焼けなど
たたみ,壁紙,フローリングの傷みなどは,年が経つにつれ自然と悪くなっていきます。
この劣化については家主が負担します。
あなたの負担分(自損)
●モノをぶつけてドアにキズがついた
●コーヒーをこぼしてしまい,壁にしみがついた
●ものを掛けるため壁にクギやピンを差し込んだ
●窓を開けっぱなしにしていたので,雨水が染みこんで,窓枠のペンキがはがれた
●換気をしっかりしていなかったので,カビが生えた
●タバコのヤニで壁が変色した
あなたが,ご自身の行動により破損させた部分。
これらは,あなたの負担となります。
退去立会い日の連絡調整
- 退去の連絡 事前に引っ越すことを連絡します。具体的な日時が不明でもよいです。
- 退去届の作成 退去届に必要事項を書き込み送付します。
- 退去立会い日の調整 退去日を管理会社に伝え立会いの日時を決定します。
退去立会い手続きのながれ
だいたい作業は2~30分で終わります。
1 破損・疲労部分の確認
両者でドア,玄関,トイレ,バス,キッチンなどを点検していき,破損・汚損部分があれば,どちらの負担責任になるか話し合います。
2 確認同意書(退去届の同意項目)への署名
点検確認をおこなったことに署名します。
3 鍵の受け渡し
マスターキー及び予備キーを返納します。
1 破損・疲労部分の確認
を確認していきます。
例えば
などはどちらの責任の範疇にも入りますよね。
この部分についてはどうしましょうかと話し合いになるのです。
このときに,「お客さんの負担となります。」といわれても,
経年劣化は貸主側の負担と知っていたなら,
「経年劣化で傷んでもいるから,そちらの負担もあるのでは?」と返せますよね。
冷静に熱くならずに。
でも言うべきことは主張しましょう。
入居した時に傷んでいた部分があるなら,撮影しておくのがベストです。
2 確認同意書(退去届の同意項目)への署名

確認が終わると,カギの受け渡しとなりますが,
その際に確認同意書(退去届の同意項目)への署名を求められることがあります。
これが超重要事項となります。
とても大事なことですから,内容をしっかり読みましょう。
詳しくはあとで説明します。
3 カギの引き渡し
確認同意書に署名したらマスターキーなどを管理会社に引き渡して手続き終了となります。
事後,敷金からあなたの負担の修繕費を引かれた清算書または追加の請求書が新居に届けられます。
以上が退去立会いのながれとなります。
退去立会いに代理人が立ち会える?
あなたが代理の人に「委任状」を書けば代理人で立ち会えます。
でも元からついていた汚れや傷の箇所について,管理会社から
「ドアが傷ついてますね。これはお客様の負担となります。」
と言われても,事情を知らない代理人は同意するしかありませんので,あまりおすすめはできません。
大きな落とし穴(確認同意書や退去届)

同意事項について,しっかり確認すると
補修またはハウスクリーニングについて同意することまたは一任すること
が書かれていませんか?
これがクセモノです。
本来,お互い話し合って合意したこの壁のクロスの補修部分についてはあなた。
この床の補修についてはあなた。
この換気扇の修復については家主。
というような具体的な記載はありますか?
だぶんないと思います。
あっても別紙に各箇所のチェック表にシルシが付けられていて金額は書かれていません。
本来合意の後に,大工さんやら内装屋さんの見積りをもとに金額を決定することが普通ですよね。
そう思ってサインすると大変なことになります。
変な話ですが,この同意の署名があとあと面倒なことになります。
悪質な業者は補修費を過剰にふくらませ,請求してくるのです。
え
えええええー?
一方的に敷金から補修費を差し引いた清算書または請求書が届き,その金額の高さに抗議してもどうにもなりません。
当然,民事裁判で争うことはできますが,なかなか進展しません。
結局,泣き寝入りということになります。
かといって,署名はしないとその場で伝えても,口論となるだけで退去立会いは完了しません。
「もう少し内容を検討したいので、あとで郵送させていただきます」
と伝えると良いでしょう。
そして,不自然な同意項目については取り消し線を引き,その上に押印して送りましょう。
詳細については
退去のときに知っておきたい大切なこと 引越し転勤【トラブル回避で効率化】
を参照してください。

退去立会いなしに引越しできる根拠
退去立会いなしに引越しできる賃貸物件もありますが,慣例的に立会いはするようになっています。
しかし法律的には
退去は解約通知と鍵の返却をもって完了する
となっています。
つまり立会いなしに引越しはできます。
「国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にも退去立会いが必要であることは記載されていません。
私事ですが,私はこれまで10回の引っ越しをして,賃貸物件の退去のときは大なり小なりいつもトラブルになりました。
なので,この間(2021年3月)の引っ越しでは退去立ち合いはしていません。
全部郵送で済ませました。
この方法については,
共同の退去立会いをしないので,退去時の荷物のないきれいな状態の部屋の画像を多数撮影するなど(事後故意に汚されて請求されないため)
それなりの作業も必要となります。
それについては
【引越し体験談】退去費用が0円になった話 転勤トラブル回避で効率化
にまとめていますので,ご興味があれば参考にしてください。
退去立会いをしないとどうなるの?

「退去は解約通知と鍵の返却をもって完了する」
ので,それさえしていれば問題はありません。
通知と鍵の返却をしていないなら,賃貸契約継続で家賃の請求は来ますが・・・(^-^;
退去立会いをしない方法

退去立会いの怖さがわかっていただけましたでしょうか?
本当はそのときの「同意事項への署名」が怖いのですよね。
よい管理会社さんなら大丈夫なんですが,あとの請求が来るまでは良いか悪いか判断できないところが困ります。
大手有名会社さんでもありえる話です。
その場で署名を断ることができれば,何の問題もないのです。
でも,相手もここが商売の決め手となるので引き下がりません。
「それは困る。当社では必ずしてもらっている。」
「それでは退去立会いは無効ですね?」
なかなか,決着がつきません。
こちらとしては,引越しトラックも出発したばかりだし,
自分も早く用事をすませ,予約した新幹線や航空機に乗りたいのに,
帰ってくれません。
場合によっては2人で来ることもあり,女性のかたは恐怖すら感じます。
この方法は,そのわずらわしさを解消できます。
嫌な思いもすることはありません。
敷金も適切な金額で帰ってきますよ。
私の場合は修復費はただでした。
引越しのときっていろんな手続きや用事がたくさんあって大変です。
引越し先のことも気になります。
この方法なら,問題を解決できます。
不当に修復代を請求されることもなく,
簡単な手続きで気持ちよく出発できますよ。
この方法は,私が実際に行った方法です。
注意点としては
一緒に点検する立会い点検をしないので,お互いの認識が違う可能性がでてきます。
ですから,あとでクレームが出ないようしっかり証拠を残しておく必要があります。
1 部屋の撮影(片付いた状態)

荷物を運び出し原状回復程度に戻した部屋の
各箇所の画像を多く撮っておきましょう。
これは事後に管理会社から「〇〇の部分が汚損されていたので補修費が発生した。」などのクレーム対策です。
相手に悪意がある場合,
あなたが引っ越した後の部屋の壁を故意に汚されることもあり得ます。
でも退去時のきれいな画像があれば,その言い分はとおらないですよね。
しっかり細かく撮っておきましょう。
2 退去通知書(届け)の作成

次の事項を記載します。
1 いつ退去したあなたの指名身分事項 借りていた部屋の明記
2 退去立会はできないこと。
3 修繕費については国交省の「ガイドライン」にしたがって請求して欲しい。
4 現状回復費用を請求される場合,新品だったかどうか証明する写真や領収書を添付して欲しい。
連絡はすべてメールでお願いする。(メールアドレス)
3 通知書と鍵の郵送
相手が受け取ったことを証明できる形で送付します。
私の場合「配達証明」で鍵も同封し,郵送しました。
念のため,郵送する前の通知書,カギも撮影しておきます。
これで手続きは完了です。
まとめ
1 原状回復程度に部屋をきれいにする
2 しっかりドアも含む部屋の各箇所の画像をたくさん撮っておく
3 退去通知書の作成
4 通知書と鍵の郵送
退去立会いはしないで,転居することはできます。
1 原状回復程度に部屋をきれいにする
2 しっかりドアも含む部屋の各箇所の画像をたくさん撮っておく
3 退去通知書の作成
4 通知書と鍵の郵送
1月以上たって敷金の返還がないのなら,書面をもって請求しましょう。
以上が 具体的な退去立会いをしないですむ方法 となります。
退去に関する全般的なことは
私自身が実際にやった引越し退去については
【引越し体験談】退去費用が0円になった話 転勤トラブル回避で効率化
引越し全般に関することは
に記事として作りましたので,ご興味があれば参照願います。
少しでも役に立ったと思っていただければ,嬉しい限りです。
安く,トラブルなしに気持ちよく引越しすることができますよう
また,新天地でも充実した楽しい生活が送れることをお祈りいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。