映画

映画のイラストを描いてみた(苦い)グリーンブック3 差別

コンサートホールでのピアノ演奏

「ドクは北部なら,3倍の金を稼げた。

だが,自分でここに来たんだ。」

トニーの仕事

トニーの仕事は運転手だが,それだけじゃない。

 スケジュールの管理やトラブルの際の解決もする。

最初のころは良かったが南部に進むにつれ,黒人に対する偏見が強くなっていくように感じる。

インディアナ州に入ってさっそくゴタゴタが。

 コンサートホールに着くと,ミュージシャン仲間はもう音合わせに入っている。

ふとピアノの見るとボロボロのピアノが設置されている。

ピアノの中には紙コップやらゴミまでが入っている。

 ドクは一流のピアニストなので,スタンウェイピアノしか弾かないし,わざわざ契約書にも書かれている。

 抗議するが,コンサートスタッフは黒人のコンサートということで,勝手に手を抜いたようだ。

 こういうときに下っ端に何を言ってもすぐに話がつくことはない。

 クラブの用心棒だっただけはある。

手紙

愛するドレス。元気かい?おれは元気にやってる。

 愛するドロレス。

子供たちも元気でやってるか?

 おれは元気や。

 今朝はステーキと玉子を食った。

 演奏会場はやたらリッチなところや。

ドクにもだいぶ慣れてきた。

 毎日ウィスキーを1本飲む。

時々落ち込むのでそれで酒を飲むのやろう。

 この国がこんなに美しいとは,今まで思わんかった。

 自然が美しい。

 車も少なくて,俺にとってはありがたい。

 けどスパゲティはケチャップをかけた中華めんや。

 もうすぐ南部や。着いたらまた手紙を書くわ。

お前を愛している。

             トニー

PS

子供たちにもキスを。

ケンタッキー・フライド・チキン

 異動は車で延々とハイウェイを走るだけ。

ツアーのほとんどは車でのドライブに充てられる。

 面白くもない。退屈だ。

 二人っきりだから,どうでもいい話をして暇をつぶす。

 どうやらドクには兄さんがいるらしい。

結婚もしていたようだ。

 ケンタッキー州に入ると【ケンタッキーフライドン】の看板が。

「ケンタッキー州で

ケンタッキー・フライド・チキンや!!」

喜び勇んで買い込むトニー。

「こりゃあ,美味い!

今までで食った中で最高や🎵」

「キミの食欲には驚かされる。」

「食ってみろよ。美味いで!」

「食べたことがない。」

「とにかく食ってみろよ。」

「いい匂いだが,毛布に油がつく。」

油がつくから嫌だわーって

とにかく食え。死なないから。」

「投げるぞ。」

「よせ。皿とフォークがない。」

「手で食うんだよ。つべこべ言うな。そら。」

「まったく・・・・。」

恐る恐るかじるドク。

「どうだ。まずいか?」

「・・・・・。うん。」

まんざらでもなさそうなドク。

「骨はどうするんだ?」

黙ってウインドウを下げるトニー。

そのまま外に投げ捨てる。

「こうするんだよ。」

優等生のドクは外にゴミを捨てたことがない。

ただ,トニーの躊躇しない爽快ぶりに笑ってしまう。

自分も窓を降ろして骨を外に投げ捨てる。

「それでいい。」

笑いあう二人。

車の中で笑う二人

調子に乗って,飲み物のコップまで投げ捨てるトニー。

ギョッとして後ろをふり返るドク。

さすがに道徳観があるドクはトニーに車をバックさせて拾わせる。

「ほっときゃリスが食う。」

「拾いなさい。」

だが,二人の関係は打ち解けてきたようだ。

グリーンブックとは

 これまでは,ゴージャスなホテルに泊まっていた二人だが,

南部に入ると黒人は一般ホテルには泊まれないこともある。

 レコード会社のエージェントに渡されたグリーンブック。

 黒人が南部で宿泊できるホテルのパンフレット【グリーンブック】

着いたホテルはホテルとはとうてい言えない,

2階建てのアパートのような安宿であった。

「嘘やろ?

あなたの家のようにくつろげるってよ。

クソ溜めやん。」

「おれは少し先のイーストンホテルにいるから,何かあったら連絡してくれ。」

ホテル?の庭には安物のイスとテーブルが置かれ,

労働者階級の黒人が賭けごとをしたりしている。

 いつもと同じようにウィスキーを飲んでいたドクだが,連中に無理やり誘われる。

「遠慮しとくよ。」

「気取った野郎だぜ。背広のユニフォームを汚したくないってか?」

嫌味を言われ,散歩に行くドク。

 イーストンホテルでは,トニーがグリーンブックを読みながら

座布団のような特大のピザを2つ折りにして食っている。

【不愉快と縁のないバカンス】

表紙にはそう書かれている。

バーでのリンチ

 突然激しくドアがノックされる。

ツアー仲間のジョージだ。

「急いで来てくれ!

そこのバーに入ったら,ドクが袋叩きにあってる!」

 ドクは時間を持て余してバーに行ったようだ。

 駆けつけると,確かに4人に囲まれ,殴られている。

「ようしそこまでだ。そいつを離せ。それで一件落着や。」

たちの悪そうな連中だ。離しそうにない。

「今からこいつにヤキを入れてやる。

お前は黙ってみていろ。」

ポケットからナイフを取り出す暴漢。

「そうか。だが後悔するな。

お前らの脳天を打ち抜いたる。」

ポケットに手を入れながらゆっくり話すトニー。

「はったりだ。銃なんか持ってねえ。」

「持っていたら?」

「店で暴れられたらたまらん。出て行け。

おまえらも邪魔するな。」

ライフルを構えたマスターに仲裁されて,出て行くトニー達。

さすがにトニーは腹が据わっている。

取り乱していたら,こんなにうまくはいかなかったろう。

「おれから離れて独り歩きするな!

ここがどういうところかわかってんのか?」

「君の家の近所のバーでも殴られたことがあるよ。」

「・・・・・。」

翌日の演奏会の最後のあいさつでにこやかに話すドク。

「この街の暖かい歓迎に感謝します。」

複雑な表情でそれを眺めるトニー。

同朋(はらから)

  道中,エンジンヒートで車が故障。

 トニーが修理している間,ドクはすることがない。

 車から降り風景を眺めてみると,ちょうどそこは

農場の真ん前であった。

 機械もなく,古びた農具で畑を耕す黒人たち。

みんな疲れ切っている。

 目が合うドクと農夫たち。

 最下層の農民と

白人の運転手を使う演奏家。

 無言で見つめあう。

車に戻っても農民たちはドクを見ている。ドクも・・・。

同朋最下層の農民と白人の運転手を使う演奏家

 着いたところは南部の豪勢な屋敷。

そのガーデンパーティで演奏する趣向のようだ。

 前半の演奏が終わり,休憩にトイレに行こうとするドク。

「ドン,素晴らしい演奏だった。

ところでトイレはあそこだよ。」

指さされたトイレは

庭先の掘っ建て小屋の便所。

「遠慮します。」

「見栄えが悪いだけだよ。」

「使われたことは?」

「文句は出ていない。」

「それでは一度ホテルに戻ってから来ます。よろしいですね。」

運転しながらトニーが言う。

「モーテルまで20分やで?その辺でしてまえよ。」

「動物じゃない。」

「おれは平気やけどな。」

「知っている。」

戻ってきて,ミュージシャンたちと会話するトニー。

「トイレの差別。俺やったら廊下でしたる。」

「ドクは北部なら,3倍の金を稼げた。

だが,自分でここに来たんだ。

「なんでや?」

「・・・・・。」

黙って立ち去るミュージシャンたち。

さっぱり理解できないトニー。

しんしん

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次章 人生最大のピンチ

手紙を書くトニー 
映画のイラストを描いてみた(後で思い出す)グリーンブック4 人生最大のピンチ小さなことが重なって大きな判断ミスをしてしまうことが往々にしてある。  後になってわかることだが,そのときにはわからない。  火が燃え尽き,何年も経ってから,ふと気づく。  また,あのときにある人物がいたから救われた。 なんてことが長い人生の中では結構ある。  あなたが気づいていないだけだ。...