引越しではどうしても新しい住まいに目が行きがちです。
でも,退去するときも,とても大事なことが・・・・・。
あとでびっくりするような金額の請求が来たり,
ここさえやっていれば支払わなくてもよかったと後悔する前に
あたまに入れていてください。
この記事は
【引越し・退去のながれ(フローチャート)コツ】のサブ記事となります。
退去届について知っておきたいこと
引越しするときに管理会社に引っ越しすることを連絡しますよね?
たいてい,管理会社は【退去届】をあなたに郵送してきます。
そこに退去日を書いて返送するのですが,ちょっと待ってください。
その内容をよく見ましょう。
補修またはハウスクリーニングについて同意することまたは一任すること
が書かれていませんか?
もしそれが書かれているなら,入居した時の賃貸契約書を確認しましょう。
賃貸契約書にその事項が書かれていないのなら,同意する必要はありません。
このようにして,対応しましょう。
退去届の対応法
でも,それだと管理会社が文句を言ってくるのでは?💦
当然です。
その同意がなければ,勝手なマネができないからです。
管理会社が文句を言ってくる理由
なぜか?
できるだけお金をとりたいからです。
よく法外な請求が来るのは,管理会社が修繕業者に水増し請求をさせて,バックマージンで利益を上げようとしているから高くなるのです。
良い業者さんはそんなことはしませんが,それは請求がきて初めてわかることです。
管理会社または家主は修復費請求でもめた場合,この同意をもって話をすすめます。
また,同意した場合,裁判になっても勝つ見込みは薄くなります。
あなたがそれでよいとの同意をしたのですから,,,,,。
退去のときに知っておきたいこと(修繕費について)
あなたは,部屋を出るときに
元の状態に戻さないといけない(原状回復)
と思ってはいませんか?
基本はそうです。
でもその内容についてもう少し詳しく知る必要があります。
この部分ををまず理解しないと,いいようにされてしまいます。
修繕部分 原状回復と負担すみ分けについて
こうなります。
家主の負担分(経年劣化)
たたみ,壁紙,フローリングの傷みなどは,年が経つにつれ自然と悪くなっていきます。
この劣化については家主が負担します。
あなたの負担分(自損)
あなたが,ご自身の行動により破損させた部分。
これらは,あなたの負担となります。
ん,でも
コーヒーで汚したのは私でも,経年劣化は家主さんでしょ。
どうなるの?
このへんが,話し合いになるのです。
でも同意していると勝手に請求が💦
残存価格というもの
ここが重要です!
あまり知られていないですが,
【残存価格】(商品に残っている価値)というものがあります。
耐用年数
- たたみ,壁,床,カーペット,クッションフロア 6年
- 流し台 5年
- エアコン,クーラー 6年
ですから,あなたが3年住んでいたとしたら,その部分の修繕費はその半分ですみます。
裏付け
裏付け資料はこちらです。
この根拠は平成23年8月再改訂版
「国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
を見てください。
リンクはこちらです。
どう対応したらよいの?
これは例ですが,こんな感じです。
いただいた退去届の事項に訂正が入っているのですが,困るんですよねー。
もう一度送ってもらえますか?
それは必要ないと専門家から聞いています。
「国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」にそって,
請求書を送ってください。
その際には,現状回復費用を請求される場合,貸主側の立証に責任において最初から新品だったかどうか証明する写真や領収書を添付してください。
また,請求書の書式もガイドラインの書式でお願いします。
そういわれてもですね~。
うちの退去届を出してもらわないと,退去できないですよ?
本当ですか?
では,そのことも新しい退去届と一緒に書面で送ってください。
知り合いの専門家に聞いてきます。
これで,事情のわかっている社員は,まず黙ります。
しつこく食い下がってくる社員には,
「話が進まないので,その根拠をメールでお願いします。」
「言った言わないでもめるとお互い苦労しますので,今後はメールでお願いします。」
と対応しましょう。
退去立会のときの対応
あなたが退去立会をして鍵の受け渡しして完了となりますが,
ここで管理会社は最後の攻勢に出てきます。
「退去届をどうしても書いてください。」と。
場合によっては2人で来て,引き下がらないこともあるので,
その際にはできればこちらも数人でいたほうが良いです。
女性の場合はできればお父さんや男性が良いでしょうか。
私は男性ですが,払う払わないで揉めることは分かっていたので,
立ち合いはせずに,カギと退去届を郵送して対応しました。
退去立会はどうしてもしなければいけないことではありません。
そのへんの経緯は体験談の読みものとして,記事にしましたので,
ご興味があれば,ご覧ください。
ご要望が多かったので,その方法を具体的にまとめました。
これで不当な補修費の高額請求のトラブルは避けることができます。
ご興味があるかたはどうぞ。
実録 引越し退去立会いをしない方法 業者ではないユーザーとしての情報(署名に注意) おすすめです♪ 転勤 公務員
良い引越しができることをお祈りします。
ありがとうございました。